1月18日付けで農薬登録された本剤は、「コード番号AKD-3088で試験が開始され、農薬登録までに22年の歳月を要した。もち前の農家に密着した営業技術販売を基軸に、的確な普及展開をはかっていく」と櫛引社長。
本年は、同社の創立60周年(1951年創立)にあたり、「将来にわたる事業展開に弾みをつけたい」(同)と今後の展望の一端を披露した。
営業技術販売を担っているのは、TCA(テクニカル&コマーシャル・アドバイザー)と呼ばれている経営から技術まで農家へサポートを展開しているエキスパートたち。現在、全国に50名がいる。
例えば、農家、JA、行政とともに取り組んだ「アルバリン顆粒水溶剤」における京都・九条ねぎのネギハモグリバエ防除対策などの優良事例は、現在も語り継がれている。
さらに、農家、地域の代理店、農協、農薬取扱店と密に連けいする「トライアングル作戦」も展開し、新たな需要の開拓と販売促進につとめている。
同社では、「ネマキック粒剤」について初年度の売上約5億円、5年以内に線虫防除剤分野での国内シェア30%の確保を目指している(関連記事)。