売上高は1兆9824億円、営業利益は880億円で、前期比それぞれ3615億円、365億円の増益となった。
新興国などの成長によりIT関連製品の出荷が増え、基礎化学・石油化学関連製品の交易条件も改善したことで、事業環境が緩やかに改善した。
部門別で売上高、営業利益ともに前期より伸長したのは▽基礎化学▽石油化学▽情報電子化学の3部門。
農業化学部門は長期残効性防虫蚊帳のメチオリンやオリセットネットの出荷が順調に拡大し、売上高が前期比42億円増の2158億円となった。農薬は国内で震災の影響を受けたものの、海外で除草剤の出荷が堅調に推移した。
営業利益は円高により輸出手取りの減少や生産能力増強による固定費の増加で前期比69億円減の224億円だった。
来期予想は1376億円増の2兆1200億円とした。
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