今期の国内農薬販売売上高は園芸用殺虫剤「コルト」や同「フェニックス」などの拡販に取り組み前年同期を上回った。一方、海外はインドで害虫が多く発生したため水稲用殺虫剤「アプロード」が、米国では綿花の栽培面積が増えたため棉落葉剤「ET」がそれぞれ伸びたが、全体としては「フェニックス原体」の減少や円高の影響で前年同期を下回った。
農薬以外では、シロアリ薬剤、有機中間体が前年同期を下回ったが、医療品で売上高が伸びた。
今期の業績が好調だっため、同社の通期連結業績予想も上方修正した。売上高405億円(22年11月公表の業績予想に比べて8億円・2%増)、営業利益25億円(同8億円・32%増)、経常利益30億円(同7億円・30%増)、当期純利益19億円(同5億円・36%増)となる見込み。
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