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【サンケイ化学】
フェロモン剤など落ち込み減収減益 サンケイ化学23年11月期決算

 サンケイ化学は1月13日、平成23年11月期の決算短信を発表した。全国的に病害虫の発生が少なかったことなどから、売上高、営業利益ともに前年比を下回った。

林業用ナラ枯れ予防剤の「ウッドキング」 売上高は64億7100万円で前年比2億5600万円(3.8%)減、営業利益は1億900万円で同5400万円(9.4%)減、経常利益は受取配当金の増加などがあったため2億3300万円で同6000万円(34.8%)増、当期純利益は8500万円で同1800万円(17.5%)減、1株あたりの当期純利益は8.75円で同1.86円減だった。
 農薬の用途別売り上げでは、殺虫剤(水稲・畑作用)が37億4700万円で同3億4400万円減、殺虫殺菌剤が5億1100万円で同200万円減、フェロモン剤が3億9200万円で同5500万円減となったが、一方で殺菌剤では林業用ナラ枯れ予防剤の「ウッドキング」などが好調で9億200万円で同7700万円増、除草剤はは畑作園芸用の販売が伸びて4億9600万円で同6700万円増となった。農薬以外では、ゴルフ場の防除作業が増えて4億2000万円で同200万円増だった。
 今期の見通しとしては、九州地区での不快害虫防除剤など地域特性にあった商品や、フェロモン剤などの環境負荷低減に貢献する商品の開発・普及をめざし、売上高65億8000万円、営業利益1億4800万円、経常利益1億9700万円、当期純利益1億500万円を見込んでいる。

(写真は「ウッドキング」)


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