営業利益は同52%増の41億4900万ユーロ(約4564億円)、特別項目計上前の金利・税金・償却前利益(EBITDA)は同7.2%増の76億1300万ユーロ(約8374億円)、当期純利益は同89.9%増の24億7000万ユーロ(約2717億円)だった。事業部門別ではヘルスケア事業、農薬関連事業が売上高、利益面ともに前年比で伸びたが、素材化学事業は売上高は前年比で増えたが利益面は前年を下回った。
農薬関連事業(バイエル クロップサイエンス社)は売上高が同6.2%増の72億5500万ユーロ(約7980億円)、特別項目計上前EBITDAは同27.9%増の16億5400万ユーロ(約1819億円)だった。売上高、利益面ともに好調だった要因としてマライン・デッカーズ社長は、「農産物の良好な市場環境がプラスになった」としている。
農薬部門では新製品の拡大をうけて、売上高は同8.9%となった。地域別の新製品では、ヨーロッパで種子処理剤Xpro(有効成分ビキサフェン)、北米で大豆、トウモロコシなどに適用がある殺菌剤Stratego(有効成分プロピコナゾール、トリフロキシストロビン)南米で殺菌剤Fox(有効成分トリフロキシストロビン、プロチオコナゾール)が好調だった。
種子・形質部門では、ナタネ・キャノーラ、綿実、イネ、野菜の売上が2桁の成長率を達成するなど好調だった。
12年の売上高は、11年をさらに上回る370億ユーロに達すると見込んでいる。農薬関連事業では、12年も市況の好調が持続するとの予測から、市場を上回る成長を見込んでいる。
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