明治ホールディングスは23年4月、食品を取り扱う(株)明治と、医薬品・農薬などを取り扱うMeiji Seika ファルマ(株)の2社に事業を再編。今決算が、再編後初の決算だった。
明治(食品部門)は主力の乳製品が、震災の影響で上期の売り上げが伸びなかったため全体としては売上高9863億円、営業利益が114億円で前年を下回った。
一方、Meiji Seika ファルマ(医薬品部門)は医薬品、農薬ともに新規剤が好調で、売上高1252億円、営業利益81億円で前年を上回った。農薬事業では、主力製品の水稲用いもち病防除剤「オリゼメート」の売り上げが前期を上回ったほか、23年4月に発売した茎葉処理型除草剤「ザクサ」の販売が好調だった。
グループ全体では売上高1兆1092億7500万円で前期より0.2%減、営業利益は201億8900万円で同32.6%減だった。
また、明治ホールディングスは24年度から26年度までの中期経営計画「TAKE OFF 14」もあわせて発表した。農薬事業では「ザクサ」を同社の主力製品へと成長させ、「オリゼメート」とあわせて韓国、台湾を中心として海外展開を強化することにしている。また、新規剤の開発として殺菌剤「トライ」(AF-02)を26年度に、殺虫剤2剤を25年度から26年度にかけて登録申請する予定だ。そのうえで26年度のMeiji Seika ファルマの業績目標として売上高1400億円、営業利益100億円をめざしていく。
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