同組合では、富士山の環境保全のために、これまでさまざまな取り組みを行ってきた。その一つが、水の貴重な富士山で確実に節水ができ、コメのとぎ汁の流出によって発生する生態系バランスの崩壊を未然に抑制する無洗米を採用してきたことだ。
約15年前の導入以来、徐々に無洗米使用の輪を広げてきた。また一部の山小屋では、登山者や山小屋で働く人の健康面にも配慮し、無洗米の中でも美味しく栄養価の高い「金芽米」を提供するなど、お米をつうじて、環境負荷の軽減や健康への配慮もおこなってきた。
日本政府は今年1月に、富士山麓の世界文化遺産登録に向け、ユネスコに推薦書正式版を提出した。こうした状況を機に富士山吉田口旅館組合は、さらなる環境保全への取り組みを宣言し、登山者が健康で安全に楽しく登山することを祈念して、富士山の山開きの日である7月1日を「金芽米の日」に制定した。
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