このたびの販社設立は、同社の精米加工・流通技術などを用いて「海外でおいしい日本産米を食べてもらうための取り組み。おいしいコメを提供することで日本産米の需要を増やし、日本農業に貢献したい」(企画担当、以下同)との思いからスタートした。販社の資本金は1800万香港ドル(約1億8000万円)。
日本産米のおいしさを海外でも味わえるようにと、クボタ社製の最新の精米設備などを導入した。玄米で輸入し、自社で保有する香港の冷蔵倉庫で保管、受注後に現地で精米し出荷する仕組みだ。おいしさを数値でわかりやすく伝えるための自社製の食味計や、安全性を証明するための放射能測定器や重金属測定機なども配備した。
販社の設備規模は「町のお米屋さんほど」だが、「将来的に日本産米の普及の発信拠点のようになれば」と期待を込める。
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