複合肥料の出荷量は、コーティング肥料を含む高度化成が82万1311トンで同7.5%減、普通化成が20万5041トンで同9.9減、NK化成が3万8512トンで同10.9%減だった。
生産量は高度化成が99万273トンで同6.4%増、普通化成が22万1937トンで同6.4%減、NK化成が4万1498トンで同7.6%減だった。
単肥では、窒素単肥の生産量が162万2652トンで同6.4%減、国内肥料用出荷量が52万1744トンで同2.2%減だった。出荷量の内訳は硫安49万8644トン、尿素2万3100トン。国内肥料用出荷以外の主な用途では、尿素31万トンが工業用、硫安69万トンが輸出用となっている。
リン酸単肥は生産量が25万7077トンで同4.6%減、出荷量が13万4377トンで同2.3%減。
肥料需給は、原料価格が高騰した平成20年に大きく減少してから、2年度連続で回復基調だったが、今年は不調だった。
日本肥料アンモニア協会では23肥料年度で需要が減少した要因として、[1]耕地面積の減少傾向が続き東日本大震災と原発事故が重なった、[2]行政による環境保全型農業など減化学肥料栽培への支援、[3]全農の24年秋肥値下げによる買い控え、の3点をあげている。
[1]については、都道府県別の出荷量を見ると、福島県の高度化成は2万3730トンで、前年に比べて3割も減った。
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