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【住友化学、住友商事、ルネッサンス・エナジー・リサーチ】
CO2分離で新会社設立へ 住化など3兆円市場の拡大狙う

 住友化学、住友商事、ルネッサンス・エナジー・リサーチ(京都)の3社はCO2分離事業への参入に向け、合弁会社を設立すると10月16日発表した。

 CO2分離事業の世界の市場規模は年間約3兆円と推定されているが、新興国の経済発展や中小ガス油田開発などに伴い、一層の拡大が見込まれる。
 分離技術は、主に水素の製造や天然ガスの精製で使われ、「化学吸収法」や「物理吸収法」が実用化されているが、多くの熱エネルギーや設備が必要だ。
 新会社はCO2を選択的に透過する膜を用いた「膜分離法」を事業化する。ルネッサンス社が行政の支援で開発した選択透過膜をもとに、エネルギー消費を大幅に削減できる膜分離法について市場調査などを重ねた。
 この結果、世界最高水準の能力を持つ膜の開発に成功し、優位性を確認できたという。
 また温室効果ガス削減の有望技術であるCCSについては、コストの過半といわれる分離・回収コストを抑える観点から膜分離法が期待されている。
 新会社は年内に設立の予定。その後、1年以内を目途に本格的事業化を目指す。資本金8億円。

《CCS》
CO2を回収し、地中に貯留する技術。

 

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