金芽米の特長は、「亜糊粉層」が米粒表面に残っていることと、胚芽の基底部、いわゆる「金芽」が残っていることだ。同社はこれまで、「金芽の残存率(以下:残芽率)」について、これまでは同社独自の規格として「5割以上」としてきた。
米の残芽率は、その年の出来具合によって大きく変わるが、とりわけ今年の米は、高温障害の発生から未熟粒が多く、残芽率は極めて低くなっている。
このままでは同社の規格をクリアできる米が少なく、金芽米の出荷ができなくなる可能性が出てきた。そこで同社は、残芽率の規格を「5割以上」から「3割以上」に改めることにした。
金芽米はビタミンEが豊富な「金芽」の存在も特長の一つだが、もう一つの特長である亜糊粉層の規格は変更しておらず、従来同様、大量の健康成分や旨み・甘みについては変わらない。
同社は「金芽米の消費者は、これまで同様に、その健康効果や良食味は享受できるので安心してほしい」と呼びかけ、より多くの人に金芽米の効果を確かめてもらうため、より良い原料米確保と高品質の金芽米提供に努めていく考えを明らかにした。
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