「世界的な人口増加を背景にして、農業や食料は成長産業だからその中で農薬の果たす役割やR&D(研究開発)への投資の大きさを考慮し、有機化学事業のプラットホームとして育てていきたい」と、今後の農薬事業の方向性を本紙新春対談『食料需給と農薬メーカーの役割』で語った。
食料自給率の向上が求められていることに対して「日本の農業を所得などの観点からも魅力ある産業にしなければならない」と指摘し、国内農業の基盤強化の重要性を強調した。「日本には多様な農業環境があり、その多様な環境に適応した栽培・営農技術が十分確立されていることから、これを人口増加地域に敷衍していくことが日本の国際貢献の1つだ」とし、日本農業がアジアなどで果たすべき役割についても語った。 (関連記事)