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【福祉クラブ生協理事長】
喜代永 真理子 氏

 3月26日に開かれた2010年協同組合セミナー「地域社会の再生と新たな協同の可能性」の事例報告で福祉クラブ生協の取り組みを紹介した。

 福祉クラブ生協は組合員同士が助け合う参加型福祉支援サービス「ワーカーズコレクティブ(W.Co)」が特徴的だ。20年前、2グループで始めた取り組みだが協同の輪は大きくなり続け、09年3月現在で17業種84グループにまで活動が広まった。
 セミナー後半のシンポジウムにも登場した喜代永さん。福祉クラブ生協の運営について、「元々、事業を興そうと思って始めたものではなく、自分たちでやりたいことをやるために始めた。しかしお金は自分たちで配分せず、次のサービスをつくることなどに使っている。目的はお金儲けではなく、本当に生活に密着した必要なもの、組合員が必要としているものを事業として展開すること」だと紹介した。
 協同活動については、人が人に教える“教育”ではなく共に学び育つ“共育”(ともいく)が大事だと述べた。

2010協同組合セミナーについて

(2010.04.20)