下竹さんは熊本県上益城郡に住む専業農家。地元のJA支店が統廃合されることが決まった際、支店がなくなったら地域の人たちの生活が困ると感じ、女性を中心にした自主運営グループを立ち上げた。今では購買店舗から福祉サービス、農家レストランまでさまざまな形で事業発展させている。
パネルディスカッションでは、農村女性の地位について「1995年に地域では初の女性農業委員をやったが、女のくせに何でお前がやるんだ、などと眉をひそめられた。男は酒飲んで遊んでばっかりで、働くのは女性というのでは若い人たちは入ってこない。絶対に、家族経営協定を結ばなくては」と力説した。