「喪が明けた農家がやってきて、『なにもいない畜舎を見ると寂しい・・・。組合長、オレはこれから何をすればいいんだ?』と言う。涙がポロポロ出てきて。本当に生き地獄のような1カ月だった。職員も平静を装っていますが内心は動揺しています」と、黒木組合長は悄然とした様子で話した。
殺処分と埋却には一般職員も応援している。しかし、現場では処理される豚の鳴き声、暴れる牛などその光景は生々しい。「夢に出てきた」とうなだれる職員もいるという。
(シリーズ 産地は今・・・【緊急ルポ 口蹄疫】)
口蹄疫発生に苦しむ宮崎県の現状を伝えた「緊急ルポ」では、川南町と都農町を管内に持つJA尾鈴を取材した。JAは4月20日の第1例発生後、組合長を本部長に口蹄疫対策本部を立ち上げた。
「喪が明けた農家がやってきて、『なにもいない畜舎を見ると寂しい・・・。組合長、オレはこれから何をすればいいんだ?』と言う。涙がポロポロ出てきて。本当に生き地獄のような1カ月だった。職員も平静を装っていますが内心は動揺しています」と、黒木組合長は悄然とした様子で話した。
殺処分と埋却には一般職員も応援している。しかし、現場では処理される豚の鳴き声、暴れる牛などその光景は生々しい。「夢に出てきた」とうなだれる職員もいるという。
(シリーズ 産地は今・・・【緊急ルポ 口蹄疫】)
(2010.06.03)