「ともほなみ」の開発は、イネの品種間におけるDNAの塩基配列の違いを判別する「DNAマーカー選抜」を用いて、新しいいもち病抵抗性遺伝子pi21を発見したことで始まった。
さらにpi21遺伝子の隣に、味を悪くする遺伝子を発見。それを味に影響のない遺伝子に置き換えて、いもち病耐性があり食味も良い「ともほなみ」を開発した。
福岡氏はこの開発について、「6000分の3、つまり2000分の1の確率でピンポイントに遺伝子を特定しなければいけない。従来の技術では到底不可能で、DNAマーカー選抜の技術の賜物だ」としている。