「普段、スーパーでパック詰めして売られている野菜しか見たことがなかった子どもたちが、どうやって箱詰めするの? など興味をもって生き生きとした」と、あぐりスクールを体験した子どもたちには変化があると発表した。今後のあぐりスクール運営については「今の活動は子ども中心になっているので、親子で参加できる形にしたい」と述べた。
また、参加した子どもたちや保護者、JA職員の感想なども紹介。子どもは「農業をしている人の苦労と工夫を知った。もし将来、農業の人になるなら誇りに思いたい」と農業への関心を抱き、保護者は「家で稲やミカンなどの話をたくさんした」と家族の中での会話が増えたという。また、スクールの担任として参加した若い職員は「JAに入組するまで農業のことはほとんど知らなかったが、子どもたちと一緒に体験することで、その楽しさや大変さを知ることができた」との感想を寄せている。
(シリーズ 地域の絆と命とくらしを守るため 新たな協同のあり方を探る 第1回 食農教育で地域社会を創る)