全世界の飢餓人口が10億人を超え、日本では失業率が増大し、凶悪犯罪が増えている。このような時代だからこそ、「今こそ食農教育を根本からやり直し、子どもたちの豊かな精神形成の一助とならなければいけない」と、食農教育の大切さを説いた。
農業に目を向ければ、「安ければいい」がまかり通る現代だ。「子ども時代に食農教育を受けた人がそのまま大人になって農業をやることはないかもしれないが、その人たちが小売店や商社に就職した時、農業と食と生命にまつわる大いなるドラマと現実を知っていれば、未来は違う形になるだろう」と期待を寄せる。
あぐりスクールはすぐに儲けが出るような事業ではないが、「地域とともに心豊かな明日をめざすJAをめざし、これからもあぐりスクールと食農教育に積極的に取り組んでいきたい」と語った。