JA三次は少量多品目の方向を打ち出し、平成13年に思い切って約70km離れた大消費地の広島市内にアンテナショップを出店した。ほかにインショップが14カ所あり、年間売上げは合計約5億円。
「シャッター商店街の例をみても農業問題は都市問題の1つ。都市が豊かになろうと思ったら、そのバックグラウンドの田舎が健全でないといけない。
そこを生産者と消費者がいっしょに考え、地域が生き残るためには地元のものを買ってもらう必要があるという“物語”を理解してもらうことが大事」だと語る。
2012年の国連国際協同組合年に向けては、「これをきっかけに広島では生協と提携するなど協同組合セクターとして何らかの行動を起こす必要がある」と述べた。
(座談会 「地域における農協の役割を考える」 )