平成13年に合併してJA兵庫西が発足した時、榎氏は総務部長に任命され、翌年常勤理事総務担当常務に就いた。「女に何ができるか! という痛烈な反対もあったが、応援してくれる役職員に支えられて今日がある。批判にも打たれ強くなったと思う」と当時を振り返る。多くの人から大きな勇気のカツをもらった、と感謝の言葉も述べる。
普段の業務では、あまり目立たず派手な格好をしないように努めているという榎氏。それは他の男性職員と変わらない心構えで仕事をするためだ。一方で、コミュニケーション力、謙虚な心、細かい気配りや思いやりの心など、「男性にはない女性らしさを出せるよう日々心がけている」という。
「協同組合活動には女性の力が必要だ、ということを強調したい。なぜなら消費者の気持ちを汲んで、生産者がどうすればいいかを伝えるのは、両方の気持ちがわかる女性の方が適役だから」と、これからは女性もJA運営に積極的に参画してほしいと述べた。
(JAは地域の生命線 JA兵庫西)