日本からパラグアイへの移民は、1936年に11家族が移住したことで始まった。太平洋戦争によって一時中断したものの、戦後直後の45年には再開。約9000人の日本人がパラグアイへ渡った。
豊歳氏は、「それまでパラグアイで知られていなかった作物や、ほとんどを輸入に頼っていたトマトなど、新規作物の導入に日系移民が非常に貢献した」ことを紹介。これまでも円借款や技術協力などで両国は友好な関係を築いてきたが、「これからもさまざまな支援や協力を通して、密接な関係を築いていきたい」とあいさつした。
豊歳氏は3月11日におこった東日本大震災からの復興支援として、パラグアイ特産の大豆100トンを使って被災地へ100万丁の豆腐を送る計画を発表。すでに第一弾として福島県石川町へ寄贈した。「義援金などを通じて、これからも支援を続けたい」とエールを贈った。