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【パラグアイ共和国特命全権大使】
豊歳 直之 氏

 東京・大手町のJAビル4階の農業・農村ギャラリーで6月7日から10日まで4日間に渡り、パラグアイ共和国独立200周年を記念して「農業と文化イベント」が開催された。豊歳大使は7日のセレモニーに出席し、これまで日系移民がパラグアイ農業の発展に貢献してきたことなどを紹介し、今後も日本パラグアイ両国の良好な関係を築きたいと謝辞を述べた。

 日本からパラグアイへの移民は、1936年に11家族が移住したことで始まった。太平洋戦争によって一時中断したものの、戦後直後の45年には再開。約9000人の日本人がパラグアイへ渡った。
 豊歳氏は、「それまでパラグアイで知られていなかった作物や、ほとんどを輸入に頼っていたトマトなど、新規作物の導入に日系移民が非常に貢献した」ことを紹介。これまでも円借款や技術協力などで両国は友好な関係を築いてきたが、「これからもさまざまな支援や協力を通して、密接な関係を築いていきたい」とあいさつした。
 豊歳氏は3月11日におこった東日本大震災からの復興支援として、パラグアイ特産の大豆100トンを使って被災地へ100万丁の豆腐を送る計画を発表。すでに第一弾として福島県石川町へ寄贈した。「義援金などを通じて、これからも支援を続けたい」とエールを贈った。


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(2011.06.13)