「経済発展に伴ってGDPに占める農業の割合はどんどん下がり、農家人口はこの40年で4分の1になった。農村の高齢化率は日本より高く、農家と都市住民との所得格差も広がる一方だ」と日本農業と似ている水田中心の韓国農業の実態を伝え、「韓国はGATTウルグアイラウンドを契機に農業の国際化を掲げ、92年から7年間で42兆ウォンという大掛かりな農業振興投資で輸出型農業への転換を図ったが、最大ターゲットだった日本市場への輸出に失敗。その結果、輸出のための設備投資で農家の借金は膨らんだ。FTA対策費を講じているが、これで本当に競争力が強化できるのか、将来的な関税撤廃に対して生き残れるのか疑問を感じる」と述べ、「安易な農業構造改革論では貿易自由化に対応できない」ことを示す実例だと強調した。