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【JAみなみ信州(長野)代表理事組合長】
矢澤 輝海 氏

 「合併して組織は大きくなったものの、情報や指示が行き届かないという問題もあった」などの課題を解決するため、JAみなみ信州は今年の総代会で、これまでの旧JA単位の地域事業本部制を廃し11の基幹支所と5の金融支店の計16支所体制で運営することに決めた。

 JAみなみ信州は1997年、6JAが合併して誕生した。「これまでは、本所、地域事業本部、支所という3段階で組合員対応をしてきたが、今後は支所機能を確実に発揮するため、支所長に大きな権限を持たせた」という。また、地域の支所を盛り上げるためには、支所ごとに選出されている理事も支所長や職員とヒザを交え事業や組合員対応をどうするのかを考えてほしいとの思いから、「理事も一緒になって月1回、支所の経営会議を行い、支所ごとの特徴をはっきり打ち出してほしい」と期待している。
 支所と支所長の権限を大きくする一方、本所については「極力こぢんまりした体制にしなければならない。しかし単に縮小するだけでなく、支所にまとめる大方針を発信できる『頭』を形成できるかどうかが課題だ」と述べた。

( 「支所」を核に新たなJAづくり JAみなみ信州 )

(2011.10.03)