竹中氏は宮城県北部の大崎市などを管内とするJA古川の代表理事組合長を務める。平成23年7月にはJA宮城中央会副会長などJAグループ宮城の副会長に就任した。
この日のイベントではJA全農みやぎを代表して登壇。震災からの復興活動や、県内の環境保全米生産の取り組みなどを紹介し、県産新米のおいしさをアピールした。
昨年の東日本大震災では沿岸部など中心に、県内1万haの水田が被害を受けたが、「JAグループ宮城では、宮城の復興は農業からをスローガンに、復興に取り組んでいる」と述べ、この1年間の取り組みの成果として、「懸命な除塩作業によって作付可能農地が増え、県全体の米の作付面積は昨年比3200ha増の6万9300haにまで回復した」ことを報告。そうしたなか収穫した24年産米は、作柄もよく、味、品質ともに「ここ数年で最高」だという。
現在、宮城県産の米は「ひとめぼれ」が主流だが、自身も水田を経営する竹中氏は「ササニシキ」も作付している。今は作付も少なく、すし店など限られた場所でしか食べられていないササニシキだが、「一般の人にもササニシキを食べてもらえるよう、産地復活にむけて頑張っていきたい」と、今後の目標を語った。