商品名は「MYRTILLE」(ミルティーユ=フランス語でブルーベリーの意味)。
有田川町産の完熟したブルーベリーを手摘みし、甘みや鮮度を保つため入荷後すぐに洗浄して、手作業で裏ごし、その日のうちにピューレ状にする。1瓶500mlに果肉約80gを入れた濃厚感が特徴的だ。
一方、梅酒のほうも現地加工できる利点を生かし、仕入れ当日か翌日には醸造酒に漬け込み、採りたての完熟梅のフルーティー感を残した梅酒に仕立てたという。
この新商品は女性社員が企画・開発した。梅酒の「和」のイメージを払拭するワインを意識した瓶とラベル、リキュールをイメージした命名が若い女性を中心に好評を得ているとのことだ。
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有田川町のブルーベリーは地面に直接苗を植える昔ながらの「土耕栽培」で、濃厚な味わいが特徴。その味わいをフルに引き出せるよう試行錯誤した中で、ピューレ状にすることで商品化に至った。
なお「MYRTILLE」は、手仕込みのため500本限定で、1本1500円(税込み、500ml)で販売。
問い合わせは同社【TEL:073-482-1234】まで。
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酒類の不振が続く中で、梅酒(発泡性のものを除く)の国内出荷量は2004年から8年連続で増加している。
2011年も前年比3・5%増で、約3万9000klとなり、10年前の約2倍の数値となった(日本洋酒酒造組合)。
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