「土壌再生炭」の原料は活性炭だ。活性炭は高温で賦活化し多孔化するため、土中の自家中毒物質(アレロパシー物質)を効率よく吸着し連作障害を軽減させる。また、土壌の通気性や保水性を改善する効果があるため、土壌中の微生物の活動を活発化させる働きがある。
特に、アスパラガス、イモ類、モモ、トマトなどに効果が高い。アスパラガスの栽培試験では、10aあたり400リットルを元肥として使ったところ、立茎が早まり、収量が増えた(下写真参照、左が土壌再生炭を施用したほ場で、右が無施用ほ場。栽培50日目の様子)。
実は、この製品に使われている活性炭は、同社のうま味調味料をつくる時の脱色用として利用されたものを再利用している。従来、廃棄物として処理していたが、同社は「廃棄物の再資源化率99%以上」という目標をかかげており、その一環として商品化した。
販売は味の素ヘルシーサプライ(株)を通じて、各地の販売店やJAなどで注文を受け付けている。
商品の問い合わせは味の素ヘルシーサプライ(TEL:03-3563-7580)まで。
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