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08年度は328億円の欠損 配合飼料価格は再び値上げ傾向

 全国配合飼料供給安定基金は6月23日、第41回通常総会を開いた。

 08年度の配合飼料価格は値上げ3回、値下げ1回の改定があり、値上げがあった第1〜3四半期で補てん交付が行われたため、補てん財源は2年連続で不足となった。
 最終契約数量は713万1120t(前年比103.2%)。交付された補てん金は、第1四半期が1tあたり1万500円、第2四半期が同7400円、第3四半期が同7650円で、総額約412億円。補てん財源は328億円の欠損となった。
 09年度は、米国産トウモロコシの価格が08年度を大きく上回って推移すると予測している。(関連記事
 羽田正治理事長(JA全農経営管理委員会副会長)は「08年度の畜産農家の平均所得は167万円も減った」と畜産の窮状に触れ、「基金の運営も厳しいが、基金がなければ畜産経営はできない。会員には基金の重要さを知ってもらい、もっと加入してもらうように努めたい」と述べた。
 役員の改選では、7年間常務理事を勤めた河合裕明氏が退任し、後任には岡本俊弘氏が選任された。そのほかの役員は再任。全役員は以下の通り。(敬称略)
【理事長】
羽田正治(JA全農経営管理委員会副会長)
【常務理事】
岡本俊弘(学経)
【理事】
▽枳穀勝久(ホクレン代表理事副会長)
▽門脇功(全農岩手県本部運営委員会副会長)
▽遠藤吉則(北日本くみあい飼料代表取締役社長)
▽北村守(東日本くみあい飼料代表取締役社長)
▽服部隆一(西日本くみあい飼料専務取締役)
▽岡本健治(全農愛媛県本部運営委員会会長)
▽西園是洋(鹿児島県経済連代表理事理事長)
▽太田裕造(農畜産業振興機構理事)
▽成清一臣(JA全農代表理事専務)
【監事】
▽五味渕明(東日本くみあい飼料代表取締役社長)
▽武部満(熊本県経済連代表理事専務)

(2009.06.25)