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政府買い入れを要請 JAグループ

 JA全中は21年産米の政府買い入れを要請していく。8日の記者会見でJA全中の冨士専務が明らかにした。

 21年産米の作況指数は9月15日現在、全国で「98」で予想収穫量は829万2000tの見込み。今年7月から来年6月末までの需要見通しは821万tとなっており、8万2000トンの過剰となる見込みだ。
 一方、政府米の在庫は現在84万tと政府がこれまで適正としてきた在庫量100万tより16万t少ない。このため現在の予想収穫量では米価下落の懸念もあるため、JA全中の冨士専務は8日の記者会見で「16万tの枠内で買い入れをし需給の価格と安定を図ってほしい」と述べ、政府買い入れ要請を組織として検討していくことを明らかにした。
 ただし、10月2日の記者会見で農水省の舟山康江大臣政務官は、政府備蓄水準については「今後別途検討していきたい」と述べているが、「備蓄はあくまで不測の事態の備え。需給の調整弁として使うのは間違っている。その認識で対応していきたい」と強調している。


(関連記事 冨士専務記者会見のようす舟山政務官のコメント

(2009.10.13)