JA共済連が全国の小中学生を対象に、美術教育とともに交通安全に対する意識を高めようと毎年行っているコンクールだ。表彰式にはそれぞれの大賞受賞者計28人が出席した。
今年度は書道に137万5000点、ポスターに16万4000点の応募があった。JA共済連の安田舜一郎会長は「質、量ともに国内屈指のコンクールとして成長した」と、受賞者への祝辞と感謝を述べた。
書道部門の審査委員長を務めた日展の栗原蘆水常務理事は「同様のコンクールで30万点以上の応募があるのはまれ。JA共済のコンクールでは137万点も集まり、その規模は断トツだ。審査の決め手は努力。その1枚のために何枚書いたかは一目でわかる。これからもたくさん努力していい作品を書いてほしい」と、ポスター部門では多摩美大の中島祥文教授が「ポスターには年ごとの流行がある。例えば今年は携帯電話をしながらの運転はいけません、というポスターが多かった。これからもその年ごとの交通安全に対する気持ちを表すような作品を期待したい」と、それぞれ講評を述べた。
大賞受賞作品は1月から全国各地で展示会を行っている。今後は、
▽2月8日〜19日 JAビル農業・農村ギャラリー ミノーレ
▽2月26日〜28日 デックス東京ビーチデックス広場(東京・お台場)
▽3月5日〜7日 ラブリーパートナーエルパ西口エルパスペース(福井)
▽3月24日〜29日 天満屋地下タウンアートスペース(岡山)
で予定されている。
(写真)
受賞作品を大スクリーンに映しながらの表彰式(=2月5日、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテルにて)
◇
大賞受賞者の一覧と作品については12月22日付の記事から。