今回の研究テーマは「地域を興す人材の創造」。冒頭で今村奈良臣研究会会長は「地域をどう変えていくかは人づくりに直結するテーマだ。新しい触覚、視点を持って地域興しに活躍してほしい」と参加者に呼びかけた。
研究報告は地域興しに取り組んでいる農家組合員や、JAの現場での活動などを中心に、▽「地域を基盤とする日本型農場制農業の創造」北村歩((株)六星会長)、▽「星野村のムラ興しの視点と実践」末崎照男(JAふくおか八女前副組合長)、▽「メディコ・ポリス構想と農村医科大学への実践課題」色平哲郎(佐久総合病院)、▽「農業の新人革命」和泉真理(JA総研)、▽「中山間地域におけるコミュニティビジネスの創造」小田切徳美(明治大学教授)、の5人が行い、2日目には総合討議をした(文中敬称略)。
総合討議では、「JA合併で大型化したことで、職員の専門化分業化がすすんでしまっている」「組合員の願望や声は変わっているのに、それをかなえるべきである農協の方が変わっていない」など、研究会に初参加した人も交えて多くの意見が出された。
研究会後には総会があり、次回研究会(第9回)を10月8日〜9日、次々回を2011年1月21日〜22日に開催することなどを決めた。
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研究会冒頭で問題提起する今村会長