農作業の死亡事故件数は過去10年間ほぼ横ばいの380〜410件で推移している。
同会ではなかなか減らない死亡事故を減少させようと、平成21年度から防止活動に取り組むモデル地域を募集し、これまでJAえちご上越、JA山梨中央会、JA壱岐市、JA菊地など全国8地域を選定してきた。モデル地域の活動は、昨年発行した「防ごう!農作業事故 地域活動マニュアル」でも紹介し、幅広く全国に向けた広報活動を行っている。
今年度、モデル地域として募集するのは10地域。モデル地域に選定されれば、農作業事故防止の地域リーダー育成のための研修会への参加や、現地への専門家の派遣と啓発活動などへの支援、助成金の交付などが受けられる。また、その地域の活動内容などについては、「地域活動マニュアル」の改訂版などで紹介していく予定。
同会では、「地域によって、作物や営農の形態は大きく異なる。さまざまな地域の事故防止活動を紹介することで、農業者のいのちを守りたい」と、全国からの応募を呼び掛けている。
募集は8月19日まで。詳しくは日本農業機械化協会ホームページで。
(関連記事)
・震災復興で農機の果たす役割は大きい 日本農業機械化協会(2011.05.30)
・前年比34人増の408件 高齢者、女性の事故率高まる 平成21年の農作業死亡事故(2011.05.09)
・JAで農作業事故防止年間プログラムの策定を JA全中(2010.12.03)