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携帯電話によるサービスを拡充  日本生協連

 日本生協連では、コープ商品に対する携帯電話による情報提供や宅配事業のインターネット注文サイト「eフレンズ」などを開設しているが、9月1日からスマートフォンへの対応を含めてサービスの拡充をはかることにした。

◆「コープ商品サイト携帯版」サービス

 日本生協連では今年1月からPB商品である「コープ商品」の原材料や産地、アレルギー情報などを携帯電話で検索できる「商品情報検索サービス」を提供してきたが、9月1日からより手軽に商品情報を検索できるようQRコードによる読み取りに対応した「コープ商品サイト携帯版」にリニューアルする。
 これによって利用者は生協店舗や自宅で携帯電話のカメラでコープ商品に添付されたQRコードを読み取るだけで、簡単に商品ページにアクセスすることができる。当面は、9月1日発売の菓子や生産加工品、冷凍食品など44品目からのスタートとなるが、2013年春を目途に、計画的に食品分野の全コープ商品(約3750品目)に広げていく計画だ。
 提供される情報は従来と同様の原材料の産地やアレルギー情報などの基本的な情報のほかに、新たにその商品を利用した感想や意見を自由に書き込めるコメント欄、開発ストーリー、生協への加入・問い合わせなどのコンテンツがある。
 なおスマートフォンにも対応している。


◆「eフレンズ」がスマートフォンにも対応

 日本生協連が会員生協に提供している宅配事業のインターネット受注システム共通基盤を拡充した注文サイト「eフレンズ」を、最近利用者の伸びが著しいスマートフォンにも9月1日から対応させることにした。
 当面は、神奈川・静岡・山梨の6生協が加盟するユーコープ事業連合での導入となるが、9月中旬から10月上旬ころには、コープネット事業連合、コープ東北サンネット事業連合、コープ九州事業連合でも導入する予定だ。
 従来は、スマートフォンユーザが注文サイトにアクセスすると、PC向けサイトにつながるため、表示やボタンが小さく使いづらかったが、今回の対応で利用者のデバイスを判断し、適合するサイトが表示されるため操作性が大きく向上するという。このサービスはiPhoneとAndroid端末の両方に対応している。
 なお、日本生協連が提供しているインターネット共通基盤の登録組合員数は約125万人。取扱受注高は月平均70億円。これ以外の各生協独自のシステムを含めた全国の生協のネット注文サイトの登録組合員数は約226万人(10年12月時点、前年比114%)、受注金額は約1800億円(同、前年比106%)となっている。

 

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