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米の作付け制限、100Bq/kg超の検出区域も検討  農水省

 農林水産省は23年12月27日、24年産稲の作付け制限についての考え方を示した。
 厚労省が策定する食品衛生法上の放射性セシウム濃度の新基準値は4月から現行の500Bq/kgから「100Bq/kg」と厳しくなるが、それに合わせて23年産米で100Bq/kg超の米が検出された地域についても作付け制限の対象とするかどうかを検討することにしている。

 農水省は、23年産米で放射性セシウムが現在の暫定規制値である500Bq/kgを超過した「地区」については、半減期を考慮しても新基準値を超える米が生産される可能性が高いことから、24年産の作付け制限を行うこととした。
 また、新基準値となる100Bq/kgを超える放射性セシウムが検出された地域についても、24年産米でこれを超過する米が生産される「可能性が否定できない」として、作付け制限について「十分検討する必要がある」との考えを示した。
 作付け制限を行う地域の範囲については、現在実施している2万5000戸を対象にした緊急調査の結果や避難区域の見直しなども考慮し関係市町村と協議して決定していく方針。また、作付け制限を行わない地域についても、23年産米では一部地域で高濃度の放射性セシウムが検出されたことから、24年産米の調査設計や調査密度などを見直すことにしている。 作付け制限の具体的な地域について鹿野農相は緊急調査が終了する2月中には決定したいと記者会見で話した。


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