卒業記念感謝祭は総合養成科の学生が、調理・販売・接客など1年間同校で学んだ成果を、精肉・加工品の販売を通して披露する同校の春の恒例イベント。
群馬県の地域ブランドでもある「上州牛」や「上州麦豚」などのほか、同校で手づくりされたハム・ソーセージなどがほぼ原価で買えるとあり、中には朝の6時から並ぶ人もいるなど大盛況。10時半の開店時には200人ほどの客が集まり、卒業式を間近に控えた18人の学生が元気な声で迎えた。
学生らは1年間、精肉や加工については学んできたが、本格的に販売するのはこの日が初めて。山中暁学校長は「いらっしゃいませ、ありがとうございます、の気持ちを常に心がけてほしい」と学生らに呼びかけ、当期学生長の谷慎太郎さんも集まった客らに「感謝の気持ちを込めて売ります」と元気よくあいさつした。
この日のために用意された商品は、国産の牛半頭と豚8頭分の精肉や加工品のほか、チキンカレー、焼き豚、グラタン、コロッケなどのミートデリカ(惣菜)など。学生らは肉の部位の説明や特徴、おいしい食べ方など、学校や校外学習で学んだ技術・知識を懸命に伝えながら販売。上州牛サーロインステーキ100g500円、上州麦豚100g100円など、目玉商品は開店わずか数分で完売してしまうほど盛況だった。
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上:集まったお客に感謝を述べる山中校長(左)と学生長の谷さん。
下:学生は食肉の知識を披露しながら接客した。
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