会場ではJA全農や全国肉牛事業協同組合など共催団体がブースで牛肉や豚肉、畜産加工品の試食・販売を行ったほか、PRテントを設けて被災地畜産物の安全性と風評被害の状況を伝えた。
開会式であいさつした畜産経営支援協議会の吉濱彰啓会長は「大震災と原発事故は東京の台所である東日本の畜産地域にも多大な被害をもたらした。畜産の復興が東日本の復興につながると考えている。しかしいまだ被災地の畜産物は買い控えや価格の低迷などで大変厳しい経営を強いられている」として「被災地の畜産物は厳しい基準をクリアしたものしか出荷していない。農家も安全性・品質に自信を持って届けている。どうかみなさんの新たなひと口が被災地畜産の復興につながります。被災した畜産農家を食べて、飲んで応援してください」と呼びかけた。
また福島県の(株)和洋福島牧場の島崎嘉洋社長は「牛を出荷しても価格が伴わず現在も風評被害が続いている。この1年は苦難の連続だったが仲間の励ましの声に支えられながらみなさんにおいしい牛肉を届けたいとがんばっている」と話し、「食べて応援しよう!がんばろう!」と力強いイベント開始の発声を務めた。
イベント初日は天気にも恵まれ、試食が始まると焼き肉のいい匂いに誘われた買い物客らが列をなし、「やわらかい」「おいしい」と笑顔でほおばる姿が見られた。
通りがかりに立ち寄ったという男性は「試食がおいしかったので」とすき焼き用の牛肉などを2パック購入。家族連れや親子の姿も多く、「お肉を食べて元気が出てきた」と話す子どももいた。
(写真)
上:「食べて応援しよう!がんばろう!」と力強い発声でイベントがスタート
中・下:試食には長い列ができた
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