〈ウンシュウミカン〉
　ウンシュウミカンの需要量は96万t程度と予想される一方、生産面ではうら年に当たり予想生産量は91万t程度と見込まれることから、おもて年だった昨年に比べ2万t程度生産量が減少の見込み。
　内訳は▽予想生産量91万t▽適正生産量同▽適正出荷量81万t(うち生食用72万t、加工原料用９万t)。
　また適正化に必要な措置としては▽近年の消費者の嗜好からすれば、低品位果実では安定した価格は望めない。高品位果実の生産に力を入れることが重要▽生産量に対する出荷用果実の歩留まりを向上させる▽(おもて年、うら年の)隔年結果の是正に向けた取り組みに努める、などを挙げた。
　〈リンゴ〉
　リンゴについては▽予想生産量79万t▽適正生産量同▽適正出荷量70万t(生食用59万t、加工原料用11万t)と策定した。
　今年のリンゴの需要量は、86万程度と予想される一方、生産面では今冬の大雪による枝折れなどの影響により、予想生産量は79万t程度と見込まれるが、生産量が特に少なかった昨年に比べ13万t程度は回復する見込み。
　計画的生産については、適正な着果量を確保するため摘果などを推進することを挙げた。産地によっては摘果作業の遅れから着果が多すぎて小玉化を招いたり、着色や糖度に影響することが懸念されることから、仕上げ摘果・見直し摘果を着実に行うとともに雪害があった産地では、結実を確保しながら適正着果量の確保に努めるとした。

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