シンポジウムを主催するのは日本バイオロジカルコントロール協議会と日本微生物防除剤協議会の両団体だ。
それぞれ、天敵やフェロモン剤などを使った病害虫防除技術や環境保全型農業の普及などを目的に全国各地でシンポジウムを行ってきたが、今回は東北地方で共催することとなった。
IPMの事例報告、施設・露地野菜、水稲のIPM総論、発表者によるポスターセッションなどを予定している。
11月7日の10時からで、仙台市戦災復興記念館(宮城県仙台市青葉区)で行う。定員200人で先着順。参加費3000円(講演要旨代として)。申し込みは11月2日までで、各協議会ホームページから。
【日本バイオロジカルコントロール協議会】
http://www.biocontrol.jp/index.html
天敵昆虫、微生物農薬、フェロモンなどの普及促進、技術開発の向上をめざし1997年に設立。正会員はアリスタライフサイエンス、協友アグリ、サンケイ化学、信越化学工業の4社。
【日本微生物防除剤協議会】
http://www.biseibutsu.jp/
微生物防除剤の普及促進をめざし2006年に設立。正会員は出光興産、住友化学、セントラル硝子の3社。
◇
シンポジウムの詳しいプログラムは次の通り。
【プログラム】 (敬称略)
○東北地域IPM事業報告
▽「震災復興後の宮城県におけるIPMの取組(イチゴ、露地野菜)」増田俊雄・宮城県農業・園芸総合研究所
▽「トマト栽培におけるIPMの取組み」小林智之(福島県農業総合センター)
○IPM総論
▽「日本における天敵利用〜これまで と これから〜」大野和朗・宮崎大学
▽「水稲の環境保全型種子消毒法の普及による諸問題とその対策」藤晋一・秋田県立大
▽「露地野菜におけるIPMの取組み」小木曽秀紀・長野県野菜花き試験場
▽「鹿児島県におけるIPM推進について」
柿元一樹・鹿児島県農政部
○先進事例報告
▽「土着天敵タバコカスミカメを利用したアザミウマ対策」石倉聡・岡山県農業普及指導センター
▽「バッグタイプ製剤天敵昆虫の利用」市川大輔・アリスタライフサイエンス(株)
▽「リンゴ園のヒメボクトウに対する性フェロモン剤の交信かく乱効果」伊藤慎一・山形県農研センター
▽「イチゴにおける天敵、微生物農薬、化学農薬を使った害虫防除について」藤浪裕幸・静岡県農林大学校
○展示&ポスターセッション
○質疑応答、相談コーナー
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