パンフによると、同センターは徳島県と共同で、ナシなどの果樹に対するカラスの被害を防ぐ侵入抑制技術を開発した。
収穫期のカラス対策には防鳥網が確実だが、資材費、設置労力、維持管理が問題だ。そこでカラスの侵入行動に基づき、簡易で有効な技術を考えた。
名称は「くぐれんテグス君」で、設置費用は従来の固定型防鳥網の10分の1以下。
全体の構造は、弾性ポールを用いてテグスを1m間隔で果樹園の天井部に張り、テグスと果樹園外周の空間を防鳥網でふさぐ。
この技術の概要を示したパンフは3万5000部を印刷。希望者には中央農業総合研究センターにFAXすれば無償で配布する。
また設置方法などを解説したマニュアルを同センターの「鳥獣害管理」のHPで公開している。
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