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県大会で再稼働反対を決議  JAグループ茨城

 JAグループ茨城は10月25日に茨城県JA大会を開き、来年度から3年間実践していく運動目標のなかで将来的な脱原発をめざしていく考えを示し、県内にある東海第二発電所の再稼働反対を決議した。
 JAグループは10月11日の全国大会で脱原発を決議したが、JAグループ茨城としてさらに一歩踏み込んだ取り組みが明記された。

 再稼働反対の理由として▽営業開始から34年が経過し老朽化が進んでいること、▽30キロ圏内の避難区域に約100万人が在住し事故時の避難計画を立てることが難しいことなどを挙げた。
 大会では(1)地区別組織再編の完遂と更なる事業連携の実践、(2)次代につなぐ「JA地域農業戦略」の実践、(3)地域のライフラインとしてのJA総合機能・経営の強化―を運動目標として決議し、(2)のなかで将来的な脱原発に向けた循環型社会の取り組みを掲げた。
 原子力に依存しない再生可能エネルギーによる地域社会の構築はJAグループの使命であるとして、他の協同組合や教育機関、行政、企業と連携を図りながら脱原発への取り組みを広げていくという考え。節電や省エネ化、JA施設を活用した太陽光発電システムの導入に取り組んでいく。
 女性組織が取り組んでいる「JA女性エコライフ宣言」に基づくマイ箸、マイバック、生ゴミリサイクルなどの日頃の環境保全運動や、地産地消によるCO2削減、エコを意識した身近な取り組みを組合員とともにすすめていくことなども明記している。
 JAグループ茨城は今年4月、原発に依存せず再生可能エネルギーによる地域社会をめざしていこうと茨城県生協連と「JA・COOP再生可能エネルギー活用研究会」を立ち上げ、再生可能エネルギーの開発と導入にも取り組んでいる。

 

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