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熊本の中島・堀川ペアが優勝 無人ヘリ飛行技術競技大会

 農林水産航空協会と全国産業用無人ヘリコプター推進協議会は11月2日、茨城県水戸市で第21回全国産業用無人ヘリコプター飛行技術競技大会を開催した。

上:優勝した中島さん(中央右)、堀川さ(同左)んペア下:競技大会のようす 水稲の本田防除を中心に、全国のべ面積でおよそ100万haで実施されている無人ヘリによる農薬散布。労働力の軽減や、ほ場にあった細かい散布が可能だとして、散布面積は年々微増している。
 現在、全国には約1万2000人のオペレーターがいるが、競技大会は彼らの技術向上や安全運転に対する啓発などを目的に毎年開催されている。
 今年は、全国各地の予選を勝ち上がってきた24道県81チーム120人が参加。前後進飛行2部門、対面飛行1部門の計3部門で、散布飛行の速度、均一性、安定性などを競った。
 最優秀賞となる農林水産大臣賞を手にしたのは、ヤンマーのAHY-3を使った熊本県の中島明倫さん(オペレーター)、堀川雅義さん(合図マン)ペア。また、昨年の20回大会を記念して創設された県別対抗戦は、昨年に続いて熊本県が2連覇となった。
 農林水産航空協会では、「年々、技術は高まっており、安心して競技を見ていられる。順位をつけるのが難しいほどだ」と、技術の向上に感心していた。

(写真)
上:優勝した中島さん(中央右)、堀川さん(同左)ペア
下:競技大会のようす

 全入賞者は次の通り(▽受賞した賞 オペレーター、合図マン(県名・使用機種)の順。すべて常用漢字で記載、敬称略)。

▽農林水産大臣賞 中島明倫、堀川雅義(熊本・AYH-3)
【前後進飛行 Aの部】
▽農水省消費・安全局長賞 高橋剣太、野原利文(北海道・Type 2 G)
▽農林水産航空協会会長賞 山本義彦、大林覚(滋賀・AYH-3)
▽全国産業用無人ヘリコプター協議会会長賞 小林秀行、辻友和(三重)
【前後進飛行 Bの部】
▽農水省消費・安全局長賞 岩瀬利彦、内田修二(愛知・Type 2 G)
▽農林水産航空協会会長賞 長谷川英世、吉田源貴(青森・AYH-3)
▽全国産業用無人ヘリコプター協議会会長賞 本間吉典、渡部英昭(山形・Type 2 G)
【対面飛行の部】
▽農水省消費・安全局長賞 佐々木和浩、横山浩太(岩手・Type 2 G)
▽農林水産航空協会会長賞 堀川雅義、中島明倫(青森・AYH-3)
▽全国産業用無人ヘリコプター協議会会長賞 篠原隆秀、滝澤真樹(栃木・AYH-3)
【県別対抗戦】
▽1位 熊本
▽2位 青森
▽3位 愛知


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