これによると、8月上旬は天候も安定し好調だったが、中旬以降、台風などの影響で天候不順となり盛夏涼味商材を中心に低迷したこと、節電対応で大企業を中心に週末出勤の影響もあり例年より分散したお盆商戦だったこと、牛肉のセシウム汚染問題や日曜日が昨年より1日少なかったことなどから、売上は8445億円と7月に比べ厳しい結果となった。全店ベースでは前年同月比99.8%とほぼ前年水準を確保したが、既存店ベースでは97.5%と前年水準を確保することができなかった。
食品の売上も7158億円で全店ベースでは同100.2%と前年水準を確保したが、既存店ベースでは97.7%という結果となった。
品目別にみても野菜・果実が相場安となったことや、台風6号の影響による低温でスイカやモモなどの需要が伸びず、前年を下回る結果となった。畜産はセシウム問題で国産牛肉の不振が改善されず、豚・鶏・加工品で売上を確保した。
7月に引き続き、節電による帰宅時間の早まりと家庭内調理の減少で、天ぷらや揚物を中心に惣菜部門は好調に推移した。家庭内調理の減少と関連して、中華およびその関連メニューも好調だったと日本スーパーマーケット協会ではみている。
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