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簡便性を支持される緑茶ティーバッグ 富士経済が飲料市場調査

 市場調査の富士経済は飲料71品目の市場動向調査を3月23日まとめた。

 その中で、砂糖やミルクなどをあらかじめ配合したパウダータイプのインスタントコーヒーであるプレミックスインスタントコーヒーを注目市場とした。
 2010年は245億円で16%の伸びだったが、11年は9%と、インスタント・リキッドコーヒーなどの中で最も高成長を見込む。
 徳用タイプもあるが、スティック型の分包タイプが増加。味の素ゼネラルフーズとネスレ日本の積極展開で市場拡大が見込まれる。
 レギュラーなどの市場拡大が見込みにくい中で注力品目としてプレミックスを挙げるメーカーも多い。しかし上位2社に集約が進んでおり、下位メーカーが売場確保に苦心するケースも見られる。
 また、お湯や水、牛乳などで溶かして飲む粉末タイプのインスタントティーもティーバッグなどを含めた紅茶の中で最も高成長が見込まれる品目だ。11年は4%成長で100億円規模を見込む。
 一方、緑茶ティーバッグも11年は、4%成長で179億円を見込む。急須を使わずに飲める簡便性が支持され、市場は拡大している。近年は夏だけでなく通年でも需要が見込める。
 さらにハチミツ飲料は18%成長で105億円を見込む。これは果汁含有率10%未満の清涼飲料の中で、甘味料としてハチミツを使用したものを指す。
 11年は冬の気温が低かったことや、10月に「はちみつレモン」(サントリー食品インターナショナル)が12年ぶりに復活したため市場が拡大したと見込まれる。12年も1〜2月の寒さや、「はちみつレモン」も年間を通した販売となるため続伸が予測される。


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