8月は特に北と東で暑い晴天日が多く、震災後のイベント自粛も減って今年は全体の客数が4%近く伸びた。売上高も2カ月ぶりに前年を上回り、2・3ポイントのプラス。
五輪で「外食控え」が響いた店舗もあったが、特に暑気払いのビヤガーデンやアイスクリームなどが好調だった。
また土日を加えたお盆期間が昨年より長かったことも地方の店舗にプラスとなった。
一方、西日本は台風や豪雨で客足の鈍った店舗もみられた。
業態別では、ファストフードが洋風は新メニュー、販促クーポン、冷たい飲料の値引きなどで客足を伸ばしたが、客単価が低下し、売上高はほぼ前年並み。
和風は全体に価格が高めの季節メニュー・新メニューが客単価を牽引し、売上高は3ポイント増加した。
麺類は出店効果などで売上高は110%と引き続き好調。持ち帰り米飯・回転寿司は価格均一キャンペーンなどで客単価が下がったものの客数が伸びて売上高も伸びた。
ファミリーレストラン業態は、すべての業種で売上高が前年を上回り全体で2・6ポイント増。猛暑で需要が増えたことに加え、長いお盆期間の需要が特に地方で伸びた。
パブ・居酒屋業態は全体売上高が前年と同じレベルにまで回復した。
ディナーレストラン業態は、昨年は原発事故の風評被害で、和牛を扱う店舗の売上げに影響したが、今夏はその影響はない。
喫茶業態は、猛暑に対する季節メニューなどの需要が多くなり、また前月に引き続き時間帯別のセットメニューや、新商品投入などで売上高は増えた。
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