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生乳100kgあたり生産費は8080円 前年比1.5%増

 農水省は11月27日、平成23年度の牛乳生産費統計を発表した。資本利子や地代などすべて算入した搾乳牛1頭あたりの年間生産費(全算入生産費)は前年に比べて1万2608円(1.8%)増の72万9137円。3年ぶりに増加した。

 1頭あたりの全算入生産費が増えたのは飼料価格の上昇が大きな要因。20年に飼料価格高騰の影響によって74万7791円になったのをピークに2年連続で下落していたが、3年ぶりに増加した。
 この全算入生産費を元に、乳脂肪分3.5%換算で計算した生乳100kgあたりの生産費は、同121円(1.5%)増の8080円だった。これは2年連続の増加で、3年ぶりに8000円台に達した。
 生乳と子牛や、きゅう肥などの副産物の販売額も含めた搾乳牛1頭あたりの年間粗収益は、乳価が上昇したことで同9409円(1.2%)増の79万5797円となった。
 ただし、粗収益の増加分より、生産費の増加分の方が大きいため、収益性は前年より悪化している。粗収益から、資本利子、地代、家族労働費などを除く生産費総額を差し引いて得られる搾乳牛1頭あたりの所得は、同5276円(3%)減の17万604円となった。
 搾乳牛1頭あたりの労働時間は、前年より1時間51分減って105時間14分。労働時間は年々減少しており、10年前に比べて11時間35分も短縮されている。

平成23年度牛乳生産費


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