「農中森力(もりぢから)基金」第4回助成案件決定 農林中央金庫2018年3月5日
農林中央基金は、「公益信託 農林中金森林再生基金」(通称「農中森力(もりぢから)基金」)の第4回助成案件を決定した。
この基金は、森林施業の今日的課題の一つである「施業集約化」や「搬出間伐等」の取り組みを更に加速化させるため、荒廃林の再生事業の中でも特に地域の模範となり、高い波及効果が見込まれる事業や先進性のある事業に、重点的に助成を実施し、地域の中核を担う林業事業体(非営利の法人)の事業実施態勢の整備をサポートすることを目的としている。
第4回目の今回は、40件の応募の中から審査し、8案件(合計1億9500円)に助成することを決めた。
農林中金では、「今回の決定案件は、里山林の再生、急傾斜地等における架線集材技術の導入、製材、合板、バイオマス用材等多様な用途への木材安定供給など、それぞれの地域が抱えている特有の課題等を解決し、これまでの取り組みを一歩前に進めることにより、地域の中核を担う事業体としての事業実施態勢の整備を目指している」と決定の理由を述べている。
助成される案件は以下の通り、なお(ha)は事業実施面積。
◇浄安森林組合(岩手県)(59ha)
「鉱山跡地周辺の荒廃林再生事業~施業集約化・第2章に向けて~」
◇つくばね森林組合(茨城県)(41ha)
「やさとの森再生プロジェクト 林業専用トラックを活用した低コスト施業モデル事業」
◇富山県西部森林組合(富山県)(45ha)
「ボカスギ再生プロジェクト~美しく健全な森林を次世代へ~」
◇石川県森林組合連合なかのと会・中能登森林組合(石川県)(25ha)
「荒廃した民有林の再生を軸とした能登地方型の山村振興モデル事業」
◇松本広域森林組合(長野県)(21ha)
「森とともに生きる地域づくり~信州塩尻アカマツ活用モデル事業~」
◇松阪飯南森林組合(三重県)(45ha)
「地域と共に歩む・マツサカの森再生プロジェクト」
◇東城町森林組合(広島県)(38ha)
「ドローンの活用と再生基幹道による持続可能な森林管理」
◇愛媛県森林組合連合会(愛媛県)(11ha)
「路網と放置竹林を結びつけるハイブリッド先進モデル事業」
(関連記事)
・森林環境税を創設-平成30年度税制改正(17.12.27)
・奇を見ず森を見よ(17.12.20)
・協同組合間連携の道探る 地域づくりで意見交換(17.10.09)
・バイオマス産業都市 新たに11市町村選定(17.10.05)
・豪雨集中で山腹崩壊多発-九州北部豪雨 林野庁調査(17.07.24)
・「森力基金」事業募集 農林中金 5月1日から(17.04.28)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日