輸入小麦 政府売渡価格3.6%値上げ-10月から2017年9月7日
農林水産省は9月6日、今年10月からの輸入小麦の政府売渡価格を3.6%引き上げると公表した。
農林水産省によると、米国・豪州で小麦の生育期の降水量が少なく、輸入小麦の直近6か月間の平均買付価格(29年3月第2週~9月第1週)は、▽減収懸念で価格が上昇したこと、▽輸送需要の増加により海上運賃が上昇したこと、▽為替が円安傾向で推移したことなどから前期にくらべて上昇したという。
世界全体の小麦の期末在庫率は35.9%と対前年度差0.9ポイント増加し、潤沢な在庫と供給量を背景に下落傾向にはあるが、前期(4月期)の算定期間平均が1ブッシェル4.1ドルだったのにくらべ、今期(10月期)は同4.4ドルと上昇した。
海上運賃は前期の算定期間平均が1トン39ドルだったが、今期は同42ドルと上昇した。為替も前期の算定期間平均で1ドル111円だったが、今期は同112円となった。
これらの結果、5銘柄加重平均(税込価格)は4月期の5万690円が、10月期は5万2510円へと3.6%引き上げられる。今回の価格改定が消費者物価指数に与える影響は+0.003%だという。
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