米:30年産米全国JA調査
30年産米・JAコメ担当者の声【東北】2018年11月13日
本紙では全国213JAの米担当者から30年産米の現場での生育状況の特徴や、今後の米政策などの課題について率直な意見を聞いた。今年は地域によって作柄が大きく違うことが浮かび上がるとともに、毎年のように天候異変が襲うなか、品種も含め栽培管理がより重要になっているようだ。そうした現場を支える米の経営安定対策を求める声も多い。
【東北】
〈作柄〉
○台風が2回。登熟にかかる時期に影響。特に沿岸部は塩害、暑さで粒が小さい。
○米の粒が小さくなっている。要因は不明。
○生産者も101などありえないと言っている。
○今年は天候が順調と思っていたが、実際は取れていない。
〈課題〉
○備蓄米には取り組まない。
○集荷率を懸念。民間業者が規模拡大農家を1本釣り。
○収量が少ない組合員への対応をどうすればいいか。
○価格の問題で飼料用米の作付けが減ってきている。
○今年は水が必要な時にダムが止められた。飼料用対応予定の米を主食用に切り替えた。需給バランスの調整が難しい。
○戸別所得補償制度の廃止で備蓄米ではなく主食用の作付けに変わっている。国の施策は現場感覚に逆行している。
(関連記事)
・【30年産米作柄】全国主要213JAの集計結果(18.11.13)
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