飼料用米利用の畜産物「国産で安心」イメージ2017年9月15日
飼料用米で育てた畜産物は消費者に「国産で安心」、「味が良さそう」とのイメージが広がっていることが日本政策金融公庫農林水産事業が行った調査で示された。「価格次第では購入したい」など購入意欲を示した人は9割近くとなった。
調査は7月に実施した。 家畜に飼料用米を与える取り組みについて知っているかを聞いたところ、「知っている」は27.7%で前回調査(27年7月)より3.2ポイント低下し
過去3回の調査でもっとも低くなっており認知度向上に課題があることが示された。
飼料用米を与える取り組みにどのような効果が期待できるかを聞いたところ「農地の維持」(22.8%)、「安全に感じる」(18.0%)、「農村景観の維持」(2.0%)などは前回調査から低下したが、「食料自給率の向上」(18.3%)が8.7ポイント、「農家の所得向上」(16.8%)が5.2ポイント向上した。また、「効果がない」(2.8%)は9.9ポイント低下した。
飼料用米で育てた畜産物やその加工品の購入経験を聞いたところ「購入したことがある」は12.4%となり、前回調査よりわずかに上昇した。購入した理由を聞いたところ「国産で安心できる」が59.5%、「味が良さそう」が47.8%でそれぞれ前回調査より上昇した。
価格については「高い」は44.9%となり前回調査よりも3.1ポイント低下した。味については「おいしかった」は全体で53.4%と前回と変わらなかったが、男女別では男性では5.0ポイント上昇したが、女性は7.2ポイント低下した。
今後の購入意向については全体では「購入したい」が85.9%となり、これまで3回の調査でもっとも低くなったが、依然として9割近くの人が購入する意向があることが示された。
また、「割高でも購入したい」は51.5%とこれまでの調査でもっとも高い結果となった。
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