地鶏の発育UPで生産向上も 農研機構2019年2月20日
農研機構は、秋田県畜産試験場、岐阜県畜産研究所、熊本県農業研究センター畜産研究所、宮崎県畜産試験場と共同で、生産の基になる親鶏の特定遺伝子型を選抜することで発育が向上し、出荷時体重を増やすことができたと発表した。
日本固有の在来種を親とし、飼育方法・期間など、決められた方法で飼育されたもの(特定JAS規格に準じる)を地鶏という。鶏本来の旨みと適度な歯ごたえがあり、高値で取引されているが、飼育期間が長くかかりコストが増えることがネックになっていた。
2012年、農研機構と秋田県畜産試験場は「比内地鶏」の父系親品種の「比内鶏」に、発育性に強く関連する遺伝子(コレシストキニンA受容体遺伝子)が、ある遺伝子型(A型)を持つと、比内鶏の発育性が向上することを発見した。
そこで、秋田県畜産試験場、岐阜県畜産研究所、熊本県農業研究センター畜産研究所、宮崎県畜産試験場で、4県の地鶏(比内地鶏、奥美濃古地鶏、天草大王、みやざき地頭鶏)生産のルーツとなっている鶏(種鶏)を、A型の遺伝子型で選抜・固定することによって、4県すべての地鶏の発育性が向上し、出荷時体重が増加することを確認した。
4県の試験場・研究所は、遺伝子選抜を行った種鶏の供給を31年度以降順次行う予定だ。
(関連記事)
・産業界との連携を強化 農研機構(18.10.30)
・農業界・産業界にとって頼りになる農研機構に(18.04.06)
・【一品厳選】比内地鶏炊き込みご飯の素・スープセット
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日