「和牛の仲間 若人の力 結集せよ」 「全国和牛ハイスクールサミット」開催 宮崎県小林市2019年9月3日
宮崎県小林市は、10月2日から4日にかけて、全国の畜産を学ぶ高校生が結集する「全国和牛ハイスクールサミットinこばやし」を開催する。
大会スローガンは「小林で育む和牛の仲間 若人の力 結集せよ」だ。
畜産を志す高校生が将来の和牛経営の夢を語り合おうとサミット開催
このサミット開催の契機となったのは、口蹄疫の甚大な被害を乗り越えて2017年の「全国和牛能力共進会」(全共)宮城大会に県代表牛28頭のうち11頭を小林市から出品。和牛の部で内閣総理大臣賞を受賞。さらに、史上30年ぶりの高校出品を果たし、2区で5位入賞の快挙を成し遂げた地元の宮崎県立小林秀峰高等学校の活躍を「残るものとしたいという思い」であったという(小林市役所経済部畜産課)。
また、「全共」は5年に1回開催されるが、高校生は3年で卒業してしまい、参加できない年次がある。そこで小林市が「全国和牛ハイスクールサミット」を開催することで、担い手の確保にも寄与できると考え開催することにした。
なお、「全共」では参加する高校はお互いがライバルとなるが、このサミットでは、将来畜産業に携わる可能性が高い全国の高校生が参加し、将来の和牛経営について夢を語り合うことなどを通して、仲間づくりや地域の畜産の特徴・魅力を再発見し、高校生自身のキャリアデザインに役立ててもらうことができる。
(写真)畜産と小林市への思いを込めた大会のロゴ
大会スローガンは小林秀峰高校の生徒が発案。大会ロゴもプロの力を借りながら作成。「小林市といえば霧島山脈」「小林市のカラーは緑」「缶バッチにも使えるデザイン」といったアイデアや思いを形にしたという。
初開催となる今回は、参加校30校以上、参加者数300人近くを見込む。 全国和牛ハイスクールサミットinこばやし実行委員会(※)と同委員会事務局の小林市は、よりよい学びと交流の機会を創出するためさまざまな企画を検討・準備している。
プログラムは次のとおり。
【1日目】10月2日(水)
◇オープニング 口蹄疫からの復興、全国和牛能力共進会への歩み
◇交流歓迎会 参加する各校の取り組み紹介と仲間づくり
【2日目】10月3日(木)
◇見学 宮崎県畜産共進会
◇シンポジウム
(1)基調講演 肉牛農家 鎌田秀利氏
(2)パネルディスカッション
【テーマ】畜産への夢を育むキャリアデザイン
▽コーディネーター (一財)畜産環境整備機構副理事長 原田英男氏
▽パネラー
鎌田秀利氏、田中畜産 田中一馬氏、JA宮崎経済連畜産部肉用牛課長 押川雄三氏、JAこばやし和牛生産課技師 米倉桃子氏、宮崎県立小林秀峰高校農業科3年 蕨内勇人氏
【3日目】10月4日(金)
◇選択研修
▽超音波診断の実演研修
▽肉用牛の育種改良に関する研究
▽GLOBALG.A.P.認証
▽超音波を利用した生体肉質診断
▽宮崎牛をリードする種雄牛たち
公式WebサイトのURLは次のとおり。
https://wagyu-hischool-summit.com
◆ふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング」を行っており、「全国和牛ハイスクールサミットinこばやし初開催! 和牛生産の未来を担う高校生を応援したい!」という方は次のURLで支援できる(ふるさと納税対象事業)。
https://www.furusato-tax.jp/gcf/591
※「全国和牛ハイスクールサミットinこばやし実行委員会」のメンバーは、宮崎県立小林秀峰高等学校、小林商工会議所、小林市観光協会、こばやし農業協同組合、えびの市農業協同組合、えびの市役所、高原町役場、宮崎県、小林市役所からなる。同委員会の事務局は、小林市役所畜産課内に置かれている。
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・【現地ルポ】JAこばやし(宮崎県)災害時に真価発揮 肉牛の産地トップを築く(19.07.17)
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